ALL RIGHT NOW / the best of free
(Feburary 1991) CD No. PHCR1738 UNIVERSAL

1. Wishing Well
2
. All Right Now
3
. Little Bit Of Love
4
. Come Together In The Morning
5
. The Stealer
6
. Sail On
7
. Mr. Big
8
. My Brother Jake
9
. The Hunter
10
. Be My Friend
11
. Travellin' In Style
12
. Fire And Water
13
. Travelling Man
14
. Don't Say You Love Me
1991年に突如発表された「全曲リミックス」のベストアルバム。リミックスはボブ・クリアマウンテンが行いました。ボブ・クリアマウンテンはミートローフなどの作品のプロデュースで知られていますが、派手で仰々しい音作りが特徴だったため、当初その情報を得たときはイヤーーーーな予感が走ったものですが・・・予感は大当たりでした。なんだか妙に空間系のエフェクトが施されたクリアな音像は、これまでのFREEの温かくてやや曇り気味なサウンドとはまったく逆で、例を取ると「Fire & Water」のイントロのギターにやたら深いエコーとコーラス処理がしてあったり、形容し難い違和感があります。特に納得のいかなかったのが「Come Together In The Morning」のギターソロ。ギターソロ最初の入魂の一音が削り取られているのです。一体このオトコは何を考えていたのでしょうか?これをFREEサウンドとは決して言いたくありません。敢えて言いますが、何故「こんなもの」の発表を許可したのか。当時のインタビューではロジャースは「まぁいいんじゃないの。この時期に僕等のベストアルバムを若いロックファンに聴いてもらうというのは良い事だと思うよ。」的な発言でしたし、アンディは「Wishing Wellが一曲目ということだけで真の意味でのベストアルバムじゃないけど、シングルヒットした有名曲を中心にしたものだろ。サウンド面では特に不満はないよ。良いんじゃないかな。」と、あまり関与していないことを感じさせる発言でした。レーベルの意向で発表されたものなのでしょう。もしこのHPをご覧になってなにかFREEの作品を入手しようと思う方がいらっしゃったら、他の作品で聴くべきものがたくさんある、と申し上げておきましょう。
※Amazonで注文!→ ALL RIGHT NOW (日本盤)