HEAVY LOAD |
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2000年に出版されたFREEの完全版バイオグラフィ本です。かつてここまで詳細なバイオグラフィはありませんでしたし、おそらく今後も発表されることはあり得ないでしょう。自費出版と思われますが、ハードカバーの素晴らしい装丁、まさにFREEのイメージを壊さない数多くの写真、FREE各メンバーの生い立ち、詳細なバンドと各メンバーの全スケジュール、ディスコグラフィ、そして実に多くの人間、FREEのメンバーやスタッフ、周辺の人々、同時期のミュージシャンへのきめ細かいインタビューから立証された詳細なバンドヒストリーなど、採算を度外視しても最愛のバンドの姿を世に知らしめたいという思いがこの著書を支配しています。この著書に不足しているのは機材関係のハードウェア面ですが、その当時は楽器の詳細な資料などもなかったのですから、それを求めるのは無理でしょう。その点を割り引いたとしても、これまであまりはっきり知られることのなかったFREEとそのメンバーの真実の姿が明確に理解出来る、という点では空前絶後の資料と言えます。 著者はDavid ClaytonとTodd Smithの共著。デヴィッド・クレイトン氏はコゾフの追悼アルバム「BLUE SOUL」のディレクションもしていますが、FREEの研究家であり、FREEの研究団体として名高いFREE APPRECIATION SOCIETYの主宰者として第一人者です。各メンバーとも、また故ポール・コゾフの父君デヴィッド・コゾフ氏とも厚い親交を持ち、その信頼と地道な調査、膨大な収集資料によりFREEというバンドの認識度を高めるのに貢献してきています。ここ数年ロックファンの間で話題になっていた5枚組CDボックスセットや、一連のリマスターも全て彼の努力・尽力によるものです。そんなデヴィッド氏の活動の集大成ともいえるのがこのHEAVY LOADです。 残念ながら英語の原書しかありません。日本語版が欲しいところですが、自費出版では望むべくもありません。通販ではAMAZONで入手可能です。最近までAMAZON JAPANでも買えました。 |
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