KOSSOFF KIRKE TETSU RABBIT
(April 1972
) CD No. PHCR4810 UNIVERSAL

1. Blue Grass
2. Sammy's Alright
3. Anna
4. Just For The Box
5. Hold On
6. Fool's Life
7. Yellow House
8. Dying Fire
9. I'm On The Run
10.
Colours
オリジナルのFREEが「FREE LIVE !」を遺して解散を宣言した後、周囲の大方の予想に反して真っ先に動き出したのはkossoffとKirkeでした。どちらかというと、FREEではFraserとRodgersが主で、他の2人はそれに追随している、動き出すのもFraserとRodgersだろうと考えられていたようです。サイレントマンのKirke、どこか不安定で貫禄のない(笑)kossoff、この二人では確かにねぇ。また、Keyboard 担当で John 'Rabbit' Bandrickが加入、ベースは来日時に知り合った山内 哲氏。 実際、専任シンガー不在は彼等自身も不安要素として悩んでいました。レコーディング中にKossoffはRodgersに来てもらい、作品を聴かせて助言と助力を仰ぎましたが、既に自己のバンドPEACEを始動させたRodgersは「曲はとても良い。オレも手助けしたいんだがPEACEがあるからそれは無理だ。誰かシンガーを探して加入させてツアーに出なよ。」と言うしかなかったのです。しかしKirkeとRabbitは頑張り、良い曲と少々頼りないながらも味のある唄を聴かせています。また、山内 哲さんはFraserのスタイルを基本にしながらシンプルで良いベースプレイを遺していますし、Kossoffに至っては実に多くのアイディアを吹き込みながらTONS OF SOBS以来の好演・熱演揃いです。また最後の曲Coloursでは、殆ど呟いているだけですが(笑)、最初で最後のリードヴォーカルを遺しています。この作品もリマスター&未発表曲追加で再発されるべく作業が続行されている模様です。
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