HEARTBREAKER (January 1973) CD No. UICY2401 UNIVERSAL

1. Wishing Well
2. Come Together In The Morning
3. Travellin' In Style
4. Heartbreaker
5. Muddy Water
6. Common Mortal Man
7. Easy On My Soul
8. Seven Angels
彼等のラストアルバム。前作の方向性に納得出来ず、再びバンド内の軋轢に嫌気のさした Andy が脱退、Bassは我等日本人の誇る山内 哲さんで、Keyboard は John 'Rabbit' BandrickがKKTRから引き続き担当します。要するにKKTR+Rodgersというバンド体制ですね。そのため明確にその曲調とグルーヴが変化し、以前より垢抜けしたものになりました。哲さんのシンプルでありながら重量感溢れるベースプレイは、サウンドの安定感を増す役割を果たしています。しかし、ファンの中でもこの時期のバンドをFREE と認めない人も多く、本来、Rodgers はこの編成を FREE とは呼びたくなかったそうですが、レーベルの圧力には逆らえず、アルバムは結局FREE 名義で発表されました。しかし久々の大ヒット"Wishing Well"、Kossoffのギターが冴え渡るヘヴィな大曲 "Heartbreaker"、Rodgers が最近のインタヴューでも 「Kossoffのベストプレイ」 と絶賛する"Come Together In The Morning" と素晴らしい曲が目白押しの作品で、結果的にはこのアルバムも有終の美を飾るに相応しいものとなり、駄作が1枚もないあっぱれなバンドとしてその歴史を閉じます。
※Amazonで注文!→ HEARTBREAKER+6 (日本盤)