この日は、Paul Kossoffの29回目の命日の追悼ライヴ。昨年9月に結成したコゾフのソロ作品をプレイするバンド裏街徘徊者All
Starsと、TONS OF SOBSの2バンドのライヴでした。
裏街徘徊者All Starsは、前回に引き続き木下のギターと島田のオルガンが壮絶なバトルを繰り広げる
"Tuesday Morning" から "Time Away" と、長尺のインストが続きます。前回同様テーマリフなどはオリジナル録音に準じていますが、「ジャムの精神を体現してみたい」を主眼に置き、プレイは完全な即興に挑戦しました。あちこちに綻びもありましたが、これもロック。また
"Second Street" からも2曲披露しました。Kossoffファンなら涙なくしては聴けない"Blue
Soul" で、静かに第一部を終了。
続いてTOSの方は、"FREE LIVE!" と1971年の日本公演を意識したセットリスト。それにプラスして
"HEARTBREAKER" アルバムからは、"Muddy Water" を初披露しました。1971年にFREEが一時解散した後にPaul
Rodgersが作ったバンドPEACEの曲で、ベスト盤の "FREE STORY" にも収録されている
"Lady" は、スタジオ盤と1972年の再来日公演でのリハーサルヴァージョンをプラスし、ギタープレイもPaul
Rodgersのプレイスタイルとトーンをなぞる形で演奏しました。
アンコールは、"FREE LIVE!" の最後を締める "Get
Where I Belong"。熱いライヴの余韻を心地よく冷ましてくれるこの曲で、追悼ライヴの幕を閉じました。
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